Phil Collins『Going Back』

一時は隠居生活に入るかと思われたフィル・コリンズでしたが、久しぶりの新作『Going Back』がリリースされました。

今作では、自らのルーツとなっているモータウン・サウンドのカバー曲集で、全25曲と盛りだくさんの内容となっています。

フィルといえば、1982年のダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス「You Can’t Hurry Love(恋はあせらず)」のカバー・バージョンも有名ですが、今作ではアルバム丸ごと60’sフレーヴァー溢れた作品。

アレンジも、割とオリジナルのテイストをそのままにした感じとなっており、オールディーズ好きにはけっこうツボではないでしょうか。

アルバムのリード・トラックとなっているのは、マーサ&ザ・ヴァンデラス「(Love Is Like A) Heat Wave」。

軽快なリズムで、アルバムを牽引する良いチョイスになっていますね。

他にも有名どころでは、スティーヴィー・ワンダー「Uptight (Everything’s Alright)」、ザ・テンプテーションズ「Papa Was A Rolling Stone」、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ「You Really Got A Hold On Me」、マーサ&ザ・ヴァンデラス「Dancing In The Streets」など。

聴いた時に、「あっ、この曲知ってた」というのも多く、思わぬ発見をした時は嬉しくなってしまいます。

ちなみにiTunes LP版では、レコーディングの様子なども収録されているのですが、今作はけっこうホーム・レコーディングに近い形で録音していったのかもしれませんね。

ホッコリしたい人には、良い1枚ではないでしょうか。

Linkin Park『A Thousand Suns』

前作『Minutes to Midnight』で、ややメロディックな路線に舵を切ったことで、古くからのファンの間では賛否両論となったリンキン・パークですが、3年ぶりの新作『A Thousand Suns』がリリースされました。

今作では、冒頭2曲がいきなりインタールード的なトラックで始まることもあり、非常にコンセプト・アルバムの色合いが強い作品になっています。

全体の作風としては、前作の流れを受け継いだという感じでしょうか。

1stシングル「The Catalyst」は、やや掴みどころがない感じなのですが、アルバム全体もこのノリで構成されているようです。

これといったキラー曲が無いのが、ちょっと地味な作品になってしまっている印象かなぁ。

ちなみに今作は、スペシャル・エディションiTunes LP版でメイキングの映像が付属されていますが、スタジオにいろいろな物を持ち込んで、様々なノイズを作っている様子が面白いですね。

まぁ感想としては、新たな領域に挑戦しているのは面白いですが、ちょっと中途半端になってしまっているのも否めないといったところでしょうか。

いきなり今作から聴き始めると、初期の頃とはまったくリンキン・パークのイメージが変わってしまいそうな1作です。

Trey Songz『Passion, Pain & Pleasure』

前作『Ready』のヒットで徐々に知名度も上げてきた、トレイ・ソングスの4thアルバム『Passion, Pain & Pleasure』がリリースされました。

2005年に20歳でデビューして以来、精力的に作品をリリースしていますが、アッシャーニーヨなど、男性R&Bシンガーはなかなか強豪が多いジャンル。

そろそろ今作で、日本でも人気を獲得できるかというところでしょうか。

今作からの先行シングルは、ラップにニッキー・ミナージュがフィーチャリングされた「Bottoms Up」。

やや派手にデジタル処理された曲で、斬新さもありますが、メロディラインが立っていないため、ちょっと日本人受けはしないかなぁ。

ちなみにニッキーのラップ部分で、「バカ、バカ」と聴こえる空耳もあります(実際は「Fuck her」と言っています)。

他に耳に残った曲としては、2ndシングルとなっている「Can’t Be Friends」でしょうか。

どこかで聴いたメロディだと思ったら、坂本龍一の「美貌の青空(Bibo No Aozora)」がサンプリングされています。

あとは全般的にコッテリとしたスロー・ナンバーが多いのですが、う~ん…まぁまぁかなぁ。

Bloglinesがサービス終了

RSSリーダーのサービスを提供している「Bloglines」が、10/1にサービス終了するそうです。

2003年にスタートしたBloglinesは、2005年にはAsk.comが買収。

当初はRSSリーダー分野で人気の企業でしたが、ここ1年で訪問者数が71%も減少していたようです。

理由としては、「Twitter」などのリアルタイムフィードにユーザが流れてしまったと分析しているようですが、他にもスマートフォンへの対応が弱かったということもあるでしょうね。

ライバルの「Googleリーダー」がAPIを公開して、サードパーティがiPhoneアプリ化しているのに対して、BloglinesではSafariでの閲覧に対応しているのみ。

まぁGoogleリーダーも訪問者数を1年で27%減らしているので、RSSリーダー自体が縮小している部分もありそうですが。

…とはいえ、RSSの仕組み自体が縮小しているかというと、そうではないような気もします。

どちらかといえば、RSSフィードはマッシュアップされ、ポータル・サイトなどで利用される形が増えてきました。

例えば「Google ブログ検索」や「Yahoo!ブログ検索」などもそうですが、RSSリーダーで固定的に購読するよりかは、必要な時に都度調べるといった使い方に変わってきたように思います。

ちょっと気をつけないといけないのは、RSSリーダーの利用が減ったので、RSSフィードの配信を止めるという考えになってしまうことでしょう。

Webサイトの運営を考える際は、RSSフィードはマッシュアップされるという前提で進める方が良さそうに思えます。

アドビがPackager for iPhoneの開発を再開

アップルiPhoneアプリの承認基準を変更したことで、アドビが「Packager for iPhone」の開発を再開するようです。

App Store Review Guidelines – App Store Resource Center
http://developer.apple.com/appstore/guidelines.html

Great News for Developers (Adobe Featured Blogs)
http://blogs.adobe.com/conversations/2010/09/great-news-for-developers.html

「Packager for iPhone」といえば、「Flash Professional CS5」の目玉機能として発表され、FlashからiPhoneアプリへの書き出し機能が注目されましたが、発売数日前にアップルにダメ出しを喰らうという形になっていました。

現在は、Flash関連製品も「Flash Catalyst CS5」「Flash Builder 4」というツールが登場して、ActionScriptを書かずにFlash制作ができるようになっています。

CS5の発売時からはiOSもバージョン4.1にアップデートされているので、アドビ側の対応も必要になるかもしれませんが、これでiPhone/iPod touch/iPad向けのアプリ開発も楽になるかもしれませんね。

できれば、CS6にアップグレードしなくとも使えるようにしてもらいたいところですが…

ちなみにAndroidアプリ開発には、「Flash CS5」のエクステンションとして「AIR for Android」が公開されている他、Google自身も「App Inventor for Android」というツールを用意しています。

こちらもJavaを書かずして、Androidアプリの開発が行えますので、プログラミングはできないけどアプリは作りたいという方は、チェックしてみると良いのではないでしょうか。

Underworld『Barking』

2007年の『OBLIVION with Bells』が久々のリリースだったアンダーワールドですが、今作『Barking』はそこから3年ぶりの新作。

前作ではやや地味な楽曲が多かったせいか、イマイチ盛り上がりに欠けていましたが、今作では全曲で外部のクリエイターとコラボするという新たな試みが行われています。

アルバムの冒頭「Bird 1」は、淡々と刻まれるシンセベースとバスドラで静かなスタートとなっていますが、先行リード・トラックとなった「Scribble」を始め、今作ではけっこうキャッチーな路線が復活。

まぁ共同プロデュースで関わったアーティストのカラーが色濃く出たような形ですが、マーク・ナイト&ディー・ラミレスや、ハイ・コントラストポール・ヴァン・ダイクあたりがなかなか良い味を出していますね。

ちなみにパッケージは通常版の他、デラックス・エディションiTunes LP版があり、後者2つではボーナス・トラック以外の全曲でTomato制作のPVが付属されています。

PVの方は、相変わらずアート色が強くてちょっと謎な感じですが、興味ある人は早めにゲットしておきましょう。

さすがに「Born Slippy」や「Rez」、「Two Months Off」の頃ほど派手さは無くなりましたが、これはこれで円熟味の増した良さというのもあるところでしょう。

iPodシリーズが一新

アップルが、音楽をテーマにしたスペシャル・イベントで新製品を発表しました。

今回のイベントでは「iPod shuffle」「iPod nano」が大幅にデザイン変更、「iPod touch」は待望のカメラ搭載、さらにOne More Hobbyとして1/4サイズになった「Apple TV」も登場しています。

タッチ操作に対応した「iPod nano」も魅力的ですが、性能面でiPhone 4にほぼ並んだ「iPod touch」もなかなか見逃せない存在になりましたね。

「Apple TV」は大幅な値下げが行われましたが、残念ながら日本では映像のストリーミング視聴は非対応となっています。

また、音楽管理ソフト「iTunes」もバージョン10が公開されました。

今バージョンの新機能は、音楽をテーマにしたSNS「Ping」。

ノリはLast.fmTwitterFacebookに近い感じですが、iPhoneに標準で搭載されることになるので、割とお手軽につぶやけるかもしれませんね。

他にも、Game CenterYouTubeへのビデオ・アップロード機能を搭載したiOS 4.1が来週に登場、iPadでマルチタスクやフォルダ機能が使えるようになるiOS 4.2は11月から公開されることが発表されました。

それと今回のスペシャル・イベントは、QuickTime Xのストリーミング機能を利用して珍しくアップル自身が生中継を行っていましたが、映像が綺麗だったことにはちょっと驚きましたね。

まぁ最後はトラフィックに耐えられなかったのか、クリス・マーティンのライヴ映像がブツ切れになってしまったのは残念でしたが。