Jimi Hendrix『Valleys Of Neptune』

今までも幻の新作と銘打って、ジミ・ヘンドリックスの未発表集がリリースされることがありましたが、今回の『Valleys Of Neptuneicon』は69年にレコーディングされたトラックを中心に構成されています。

レコーディング・メンバーにはジミの他、ノエル・レディング、ミッチ・ミッチェルが加わっているものが多く、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの解散前後に収録されたものが主軸になっているようです。

ちなみに以前発売された『First Rays Of The New Rising Sunicon』は、その後に結成されたジプシー・サンズ&レインボウズ、バンド・オブ・ジプシーズなどを経た後なので、時期がちょっと違うわけですね。

ということで、エクスペリエンスの幻の4枚目と言えば、まぁ遠からずというところでしょうか。

収録曲には、すでに発表済みの再録バージョンや、未発表曲が混ざった形となっています。

「Stone Free」「Fire」「Red House」など初期の曲もあり、この時期にスタジオで演奏しているのは単なるジャム・セッションだったのか、リメイクしたかったのか、興味深いところではあります。

特に「Stone Free」は、オリジナルのアレンジとはまったく違っており、最初聴いたときは別の曲かと思えるほどでした。

他にも『First Rays Of The New Rising Sun』で「Night Bird Flying」へと進化する「Ships Passing Through The Night」や、「Ezy Rider」の元になった「Lullaby For The Summer」あたりは、なかなか面白いのではないでしょうか。

それぞれのトラックを聴き比べてみることで、楽曲がどのように変化したかを楽しむことができます。

それと、ジミヘン・ファンにはお馴染みの曲でありながら、結局最後まで完成しなかったナンバー「Here My Train A Comin’」も聴きどころです。

:blues』には67年と70年に録音されたバージョンが収録されていましたが、ここではその間の69年のスタジオ録音を収録。

前半部分はかなりクオリティが高いのですが、後半でうまくまとまらず、非常に惜しいというところ。

また本作は、デモに近い楽曲もありながら、全体的に音質が非常にクリアなことにも驚かされました。

もう音源は出尽くしたかと思っていましたが、まだこんなマスター・テープが残っていたのですね。

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