The Beatles『The Beatles Bootleg Recordings 1963』

ザ・ビートルズが1963年に発表した音源のアウトテイク集、『The Beatles Bootleg Recordings 1963』がiTunes Storeで発売になりました。

2013年1月1日に、EU圏でビートルズのデビュー・シングル「Love Me Do/P.S. I Love You」がパブリック・ドメインになったことが話題になりましたが、今回のリリースもそれに関連したもの。

EUでは今年、著作隣接権を70年に延長したので、とりあえず『Please Please Me』や『With The Beatles』の音源がパブリック・ドメイン化するのは20年後まで引き伸ばされました。

ただ、それとは別に録音された音源を50年以内に発売しない場合はパブリック・ドメイン化してしまうので、とりあえず手持ちの未発売音源を急いでリリースしておこうという意図なのでしょう。

だから、まぁiTunes Store限定でヒッソリと売る程度に留めているのでしょうね。

収録されているのは、59曲中41トラックがBBCでのライヴ音源ですが、残りがスタジオでのデモ・トラックで、その中にはビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスへの提供曲「Bad To Me」、ザ・フォーモストへの提供曲「I’m In Love」なども収録。

本作は「There’s A Place」のテイク5&6から始まり、何だか自身なさ気に歌い出すところがブートレッグ感満載で面白いところですが、この先心配にも感じたりします。

まぁアーティスト的には、中途半端なトラックを公開されるのは不本意でしょうから、ボツ・テイクは繋ぎあわせながら何とか形になっているという印象。

中盤以降はBBCの音源が続き、ここは普通に『Live At The BBC』『On Air – Live At The BBC Volume 2』を聴いているのと差は無い感じです。

ちなみにビートルズのBBCでの演奏は、放送されなかった分も含めて全部で275曲あるので、残りは来年以降に公開されるのかも。

そしてラスト2曲が、ビートルズ名義では未発表の「Bad To Me」「I’m In Love」。

どちらもあまり良い音質ではなく、特に「I’m In Love」の方はジョン・レノンの一発録り弾き語り音源になっています。

「I’ll Be On My Way」の時はちゃんと演奏していたのに、忙しくなってきて手抜きのデモ・テープになったのでしょうかね。

今年はとりあえず1963年の音源が公開されたわけですが、来年以降もパブリック・ドメインの問題はあるので、これからドンドン未公開音源が発表されることに期待したいです。

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