Jimi Hendrix『People, Hell & Angels』

ジミ・ヘンドリックスが、1968年~1970年の間に残した音源を元にしたニュー・アルバム『People, Hell & Angels』が発売になりました。

ジミヘンといえば、死後にこういった未発表音源が多数リリースされており、1997年には『First Rays Of The New Rising Sun』『South Saturn Delta』、2010年に『Valleys Of Neptune』といった作品を筆頭に、ライヴ音源なども次々に登場しています。

まぁ新作といっても、まだあったのかという感じで、あまり珍しくなくなってきたかもしれませんね。

今作からの音源で一番古いものは、シングル・カットされた1968年3月13日の「Somewhere」で、こちらはビルボードのホット・シングルズ・セールス・チャートで1位を獲得。

2010年の「Valleys Of Neptune」に続いて、彼にとっては2作目のNo.1シングルとなっています。

「Somewhere」は、ベースにクロスビー、スティルス&ナッシュスティーヴン・スティルス、ドラムにバンド・オブ・ジプシーズのバディ・マイルスといったメンツでレコーディングされたもので、ベースの演奏が安定していませんが、当時の貴重なセッションではありますね。

ちなみにこの時期、逆にジミも彼のソロ・アルバム『Stephen Stills』に参加して、収録曲「Old Times Good Times(追憶)」で名演を披露していたりします。

他に変わったところでは、「Let Me Move You」でロニー・ヤングブラッド、「Mojo Man」でアルバート・アレンがそれぞれボーカルを取っていることでしょうか。

どちらもジミが無名時代に知り合った人物で、他と比べるとやや毛色の違う楽曲に、サポートに徹しているジミというのもなかなか面白いものです。

それと今作の日本盤にはボーナス・トラックとして、「Ezy Rider/MLK Jam (Captain Coconut)」が収録。

20分もあるジャム音源で、1970年1月23日のバンド・オブ・ジプシーズ解散直前に、ビリー・コックス、バディ・マイルスとスタジオで模索している様子がわかりますね。

まぁ本作は蔵出し音源にしては、楽曲も完璧ではないにしろ、ある程度まとまっている状態だし、キレのあるギター・プレイも多いので、ジミのファンなら聴いて損は無いのではないでしょうか。

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