Muddy Waters & The Rolling Stones『Checkerboard Lounge Live Chicago 1981』

ブルースの巨人マディ・ウォーターズが、1981年11月22日にシカゴのライヴ・ハウス「チェッカーボード・ラウンジ」で行ったステージに、ザ・ローリング・ストーンズのメンバーが飛び入り参加した『Checkerboard Lounge Live Chicago 1981』が発売になりました。

1981年といえば、マディにとっては晩年の映像ということになり、ストーンズにとっては北米ツアーの真っ最中で、ツアーの音源は後に『“Still Life” (American Concert 1981)』『Let’s Spend The Night Together』としてリリースされた時期。

実際の映像では、マディのライヴを観に来たら、ステージから呼ばれてサプライズで演奏に加わったという感じですが、キース・リチャーズロン・ウッドのギターが裏にスタンバイされているので、飛び入りは予め計画してあったようですね。

ちなみに客席では一杯やりながら演奏を聴くという、アマチュア・バンドが演奏するような狭さのライヴ・ハウスですが、カメラは3台以上で撮影されており、音質も良好なので、今までお蔵入りになっていたのが不思議なぐらいです。

ステージは、まずマディ・ウォーターズ・バンドの演奏で3曲流した後に、マディが紹介されて「You Don’t Have To Go」から演奏に加わっています。

バンドのギタリスト、ジョン・プライマー、リック・クレハーは、割とテクニカルなプレイなのに、マディはアグレッシヴなゴリ押しスタイルなのがアンバランスで面白いですね。

その後、「Baby, Please Don’t Go」の演奏中に、客用入り口からストーンズのメンバーが入って来るのを見ると、マディがステージからミック・ジャガーを呼び込んで、ミック、キース、ロニーが演奏に加わります。

さらに「Manish Boy」の演奏中には、バディ・ガイジュニア・ウェルズ、レフティ・ディズまで呼び込んで、もう狭いステージが人だらけに。

マディはこの後、いったん客席に座って、ゲスト陣にステージを任せますが、バディ・ガイを中心に「Next Time You See Me」の演奏が始まると、消化不良気味だったキースのギター・プレイがやっと冴えだします。

ロックンロール・スタイルのキースにしてみれば、やっと自分の出番が回って来た感じなのでしょうね。

そして最後はマディが再び登場して、「Clouds in My Heart」「Champagne and Reefer」で締めくくられます。

また今作のボーナス映像には、本編ではカットされている「You’re Gonna Miss Me When I’m Gone」と、ストーンズの12月18日のハンプトン公演から「Black Limousine(黒いリムジン)」が収録。

「黒いリムジン」は、なぜ入っているのか謎ですが、公式ストアでダウンロード販売されている『Hampton Coliseum (Live 1981)』の宣伝目的なのかな。

まぁ今作は、コアなストーンズ・ファンからすれば、貴重なマディ・ウォーターズとの共演作になりますが、ライトなファンからすれば、ストーンズの曲はまったく演奏されてないので、イマイチ食指が動かないってところなのでしょうね。

けっこう泥臭いコテコテのブルース曲ばかりなので、そういったノリが好きな人なら観てみると良いのではないでしょうか。

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