Various Artists『The 25th Anniversary Rock & Roll Hall Of Fame Concerts』

音楽で偉大な功績を残したアーティストに贈られるロックの殿堂

その創設25周年を記念して、2009年10月29日と30日に渡ってマディソン・スクエア・ガーデンで行われたコンサートを収録した『The 25th Anniversary Rock & Roll Hall Of Fame Concerts』の日本盤が発売になりました。

輸入盤は以前から2枚組としてリリースされていましたが、日本盤ではそれを『Legend Side 〜黄金のロック伝説編〜』『Explotion Side 〜白熱のロック・スピリッツ編〜』としてバラ売り方式になっています。

コンサートの流れに沿って観るならば、『Legend Side 〜黄金のロック伝説編〜』からになりますが、まずトップ・バッターで登場するのがジェリー・リー・ルイス

74歳の高齢にも関わらず、1957年の代表曲「Great Balls Of Fire(火の玉ロック)」でオープニングを飾ってくれます。

次に登場したクロスビー・スティルス&ナッシュのコーナーでは、彼らのヒット曲の他にも、ジャクソン・ブラウンが加わっての「The Pretender」なども披露。

スティーヴィー・ワンダーは、スティングとの「Higher Ground」「Roxanne」や、ジェフ・ベックと「Superstition(迷信)」を共演したりと、こちらも負けじと豪華なゲスト陣です。

ジョン・レジェンドをフィーチャーして、マイケル・ジャクソンの「The Way You Make Me Feel」を演奏している時には、ステージ上で思わず涙ぐんでしまい、ここは感動的なシーンになっていますね。

ポール・サイモンは、ソロ・アーティストとしても、サイモン&ガーファンクルとしても登場し、両時代のヒット曲を演奏。

特にS&Gのステージでは、「The Sounds Of Silence」「The Boxer」「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」とお馴染みの曲が続き、1曲ごとに大喝采を浴びています。

そして、今作のBlu-ray版にはボーナス映像も収録されており、本編ではカットされた楽曲が追加されています。

見どころとしては、CS&Nにボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、ジェームス・テイラーが加わっての豪華な「Teach Your Children」や、S&Gの「Mrs. Robinson」でしょうか。

『Explotion Side 〜白熱のロック・スピリッツ編〜』に入ると、この年に殿堂入りを果たしたメタリカが登場。

2011年に共作アルバム『Lulu』を発表したルー・リードとはザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の「Sweet Jane」、オジー・オズボーンとはブラック・サバス時代の代表曲「Iron Man」「Paranoid」、レイ・デイヴィスとはザ・キンクス時代の「All Day And All Of The Night」と、こちらも豪華なゲスト陣が目立ちます。

続いてのU2は、「Because The Night」で作曲者のパティ・スミスブルース・スプリングスティーンを迎えたり、ミック・ジャガーザ・ブラック・アイド・ピーズからファーギーウィル・アイ・アムが参加した「Gimme Shelter」など。

1曲目の「Vertigo」で、ザ・ローリング・ストーンズ「It’s Only Rock ‘n Roll (But I Like It)」のフレーズを挟んだりしているのは、やはりミックを意識してのことなのでしょうか。

次に登場するのは、この年に晴れて殿堂入りとなったジェフ・ベックで、スティングとの「People Get Ready」や、ZZトップのビリー・ギボンズと「Foxey Lady」など、本人が滅多に歌わないだけに、フロントマンのゲストが多いですね。

そして最後のトリは、ブルース・スプリングスティーン&ザ・E・ストリート・バンド。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロは、ちょっと意外なゲストですが、共演曲「The Ghost Of Tom Joad」では何と歌声まで披露してくれています。

ビリー・ジョエルとの共演曲、「New York State Of Mind(ニューヨークの想い)」「Born To Run(明日なき暴走)」で熱いステージを観せた後は、いよいよエンディングへ。

ラストはダーレン・ラヴジョン・フォガティサム・ムーア、トム・モレロが戻ってきて、ジャッキー・ウィルソンへのトリビュート曲「(Your Love Keeps Lifting Me) Higher and Higher」で締めくくられています。

また、こちらもBlu-ray版にはボーナス映像が収録されており、ジェフ・ベックの「Freeway Jam」や、ブルース・スプリングスティーンとトム・モレロがザ・クラッシュの「London Calling」をカバーしていたりと、見逃せないオマケが収録されています。

日本盤は、輸入盤に比べるとずいぶん高いのが気になりますが、内容自体は素晴らしいの一言。

ロックの殿堂だけに、ロック・ファンを唸らせてくれる出来でしたね。

コメントを残す