Paul McCartney『McCartney II』

ウイングス解散間近に、ポール・マッカートニーが発表したソロ名義の2枚目のアルバム『McCartney II』が未発表音源、未発表映像などを加えて、SHM-CDリマスター盤として発売になりました。

この1980年にはウイングスが来日公演を行う予定でしたが、ポールが大麻不法所持で逮捕。

アルバム発売後には、ジョン・レノンがマーク・チャップマンに射殺されたり、デニー・レインの脱退でウイングスが解散と、ポールの活動の大きな節目にもあたる作品です。

各トラックの方は、1970年の『McCartney』と同じく、ほぼ1人で宅録形式で制作。

Disc1は、オリジナルを収録したものですが、当時流行っていたテクノを積極的に取り入れた実験的な作風が目立っています。

リマスターによって、くぐもっていた音の粒立ちがシャキシャキと聴こえるようになり、ビート感が強調されたように感じますね。

Disc2は、冒頭に未発表曲「Blue Sway」を収録。

あまりポールらしくない曲風ですが、なかなか完成度の高い作品になっており、今回のリリースに合わせてPVまで制作されています。

他にも、シングル「Coming Up」のB面としてリリースされていた同曲のグラスゴー公演からのライヴ音源、シングル「Waterfalls」のB面「Check My Machine」、シングル「Temporary Secretary」のB面「Secret Friend」、クリスマス・シーズンにはお馴染みのシングル「Wonderful Christmastime」などを収録。

スーパー・デラックス・エディションにはさらにDisc3が付属しており、主に収録曲のフル・レングス・バージョンが中心で、リリース時にカットされた部分まで聴くことができるようになっています。

オリジナルを何度も聴いている人は、その違いを楽しめるのではないでしょうか。

そしてスーパー・デラックス・エディションにはDVDも付属しており、アルバム発売後すぐに出演したTV番組のインタビュー映像、シングル3曲のPV、「Coming Up」の1979年のライヴ映像とリハーサル映像に、PVのメイキング、今回のプロモーション用として「Blue Sway」のPVなどが収録されています。

インタビューでは、プライベート用として制作したアルバムを発売することにした経緯などが語られています。

また『McCartney』と同じく、こちらも特設サイトから96kHz/24bitの音源をダウンロードするパスワードが封入されています。

今作『McCartney II』は、「Coming Up」というNo.1ヒットのある作品ではありますが、まぁそれでもウイングス時代と、この後の大物とのデュエット作が続く時代に挟まれた、ちょっと箸休め的な1枚。

ファンならどうぞといったパッケージですかね。

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