Billy Joel『Live At Shea Stadium The Concert』

2008年までNYメッツが本拠地としていた野球場、シェイ・スタジアムの取り壊しに際して、7/16、7/18にビリー・ジョエルが行った最後の音楽コンサートが、映像作品『Live At Shea Stadium The Concert』としてリリースされました。

シェイ・スタジアムといえば1965年のビートルズ公演で有名なスタジアムですが、それ以降も度々ライヴ用途に使われており、愛着のあるアーティストも多かったようです。

40年の歴史の締め括りには、NY出身のビリーが選ばれたわけですが、意外にもビリーはシェイ・スタジアムでのコンサートは初めて。

ライバルであるヤンキースの本拠地、ヤンキー・スタジアムでの公演は『Live At Yankee Stadium』としてリリースされているのですけどねぇ。

ステージのオープニングは、ややユッタリとした感じで「Prelude/Angry Young Man(プレリュード/怒れる若者)」「My Life」が続きます。

ここで、ちょっとビリーも年を経ったかなぁと感じるところですが、この落ち着きが逆に良い味になっているのが「Summer, Highland Falls(夏、ハイランドフォールズにて)」や「Miami 2017 (Seen The Lights Go Out On Broadway)」。

ゲストにトニー・ベネットが参加した「New York State Of Mind(ニューヨークの想い)」もそうですが、かつてのニューヨークの風景を切り取った歌詞は、やはり感慨深いところなのでしょう。

また、今回ゲスト参加したアーティストも多く、「Shameless」でガース・ブルックス、「This Is The Time」でジョン・メイヤー、さらには本編ではカットされましたが、ボーナス・パフォーマンスとして「Walk This Way」でエアロスミスのスティーヴン・タイラー、「My Generation」でザ・フーのロジャー・ダルトリー、「Pink House」でジョン・メレンキャンプとの共演も観ることができます。

当日はイーグルスドン・ヘンリーもいたようですが、こちらは残念ながら収録されなかったようですね。

それにしても同年代のスティーヴン・タイラーが、あまりにもビリーと対照的なフットワークの軽さなのが驚きです。

そして今作の一番の聴きどころは、アンコールでの「Scenes From An Italian Restaurant(イタリアン・レストランで)」「Piano Man」、さらに「I Saw Her Standing There」「Let It Be」ではポール・マッカートニーも登場して大歓声を浴びています。

まぁ総評としては、かつてのビリーのステージに比べるとずいぶんパワーダウンした感もあるのですが、まだ現役で頑張っている姿を観れたのが微笑ましいので良しとしましょうか。

ちなみに今作は、通常版の他、この公演のドキュメンタリーを収録した『The Last Play At Shea The Documentary Film』、両方を収録してCDバージョンも付属されたデラックス・エディションと、3方式で発売されています。

シェイ・スタジアムやNYメッツの歩みに、ビリーのヒストリーを重ね合わせた95分のドキュメンタリーはなかなか観ごたえがありますので、できればこちらもチェックしておきたいところです。

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