Eric Clapton『Crossroads Guitar Festival 2010』

2004年と2007年に、エリック・クラプトンの呼びかけによって開催された、アルコールや薬物依存症患者の治療施設「クロスロード・センター」へのチャリティー・コンサート「クロスロード・ギター・フェスティバル」。

その第3弾となる『Crossroads Guitar Festival 2010』が映像作品として発売されました。

毎回、豪華なアーティストが勢ぞろいするだけでなく、隠れた才能のあるギタリストを発掘したりと、見どころの多いイベントですが、今回も負けず劣らずのメンツが揃っています。

フェスティバルのトップを飾るのは、2007年の時と同じくサニー・ランドレス

前回も超絶スライド・ギターを披露していましたが、今回もトップ・バッターに相応しい、ドライヴ感のあるギター・プレイで先陣を切ってくれています。

また今回、前半部分にスライド奏法のギタリストが多く、ロバート・ランドルフドイル・ブラムホールIIデレク・トラックス、ステファン・グロスマン&ケブ・モと、ボトル・ネック好きは楽しみどころですね。

そしてDISC1の後半では、ヴィンス・ギル、ケブ・モ、ジェイムス・バートンアール・クルーアルバート・リーのギタリスト5人がステージに並んで、カントリー・ナンバーが続きます。

けっこう年齢層が高いメンバーですが、五人五色のいぶし銀のギター・ソロを聴くことができ、特にアルバート・リーのトリッキーなプレイには思わず目を引いてしまいますね。

DISC2の冒頭には、グレッグ・オールマンが手術のため急遽キャンセルになったことが紹介され、代わりにデレク・トラックスとスーザン・テデスキの夫妻に、ウォーレン・ヘインズが参加してパフォーマンスを行っています。

さすがに、オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリスト2人が揃ったパフォーマンスは安定感もあり、スッカリその世界観に魅せられてしまいました。

そして後半戦は見どころも多く、まずはジョニー・ラングロン・ウッドをバックに、バディ・ガイが登場。

ローリング・ストーンズの「Miss You」が取り上げられ、ロニーはご機嫌な様子ですが、途中でバディ・ガイのギター弦が切れるハプニングが。

この時のバディ・ガイのお茶目なごまかし方は、なかなかベテランの技で微笑ましいものがありますね。

続いては、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、スティーヴ・ウィンウッドが、それぞれの持ち歌を披露。

ベックとクラプトン、ウィンウッドとクラプトンの共演は、今回の一番目玉になりますが、ベックとの共演はやや不発でしょうか。

2人とも、これといった見せ場もなく、アッサリ終わってしまった感じです。

反対にウィンウッドとは、昨年『Live From Madison Square Garden』で共演しているだけにバッチリ息が合っており、ステージ上でも顔を見合わせて笑顔になるシーンが見られます。

ラストの大トリは、B.B.キング

車椅子に乗っての登場ですが、この時点で84歳とは思えないぐらい元気ですね。

歌声にも衰えが感じられませんし、曲中のトークではクラプトンの事を若者と言うあたりは、彼らしさも健在です。

そのまま、最後は全員がステージに集合してフィナーレへ。

トータルで約4時間40分の作品ですが、存分に楽しめる1作だったと思います。

ちなみに今作には、ジェフ・ベック『Emotion & Commotion』の時のような、ギター・フィギュアが付いたリミテッド・エディションも発売されています。

まぁコレクターの方は、早めにゲットしておく方がよろしいでしょう。

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