Elton John & Leon Russell『The Union』

サー・エルトン・ジョンが、70年代のスワンプ・ロックを支えた立役者、レオン・ラッセルにオファーすることで実現したコラボ作『The Union』。

プロデューサーには大御所、T・ボーン・バーネットを迎え、ゲストにはニール・ヤングブライアン・ウィルソンロバート・ランドルフブッカー・T・ジョーンズなど、エルトンが随分アメリカン・ロックに歩み寄った感じですね。

レオン・ラッセルといえば、「A Song for You」「Superstar」「This Masquerade」など、カーペンターズが積極的に取り上げたことでも有名な名曲のオリジナル・ソング・ライターでもありますが、今作ではエルトン・ジョン/バーニー・トーピンと共作した楽曲も収録されています。

今作からのシングル・カットは、1曲目「If It Wasn’t For Bad」。

いかにもレオンらしい、切ないメロディ・ラインが心打つナンバーで、ブッカー・T・ジョーンズのハモンドオルガンB-3がさり気なく彩りを与えています。

そして「Gone To Shiloh」では、ゲスト・ボーカリストとしてニール・ヤングが参加。

静かな雰囲気で始まる荘厳な大曲ですが、ここでは2コーラス目から入ってくるニール・ヤングの線の細いボーカルがうまくハマっていますね。

「There’s No Tomorrow」には、スティール・ギターでロバート・ランドルフが参加しています。

こちらもスローな曲ですが、ブリッジ部分のギター・ソロでシッカリ存在感を出していますね。

そして「When Love Is Dying」には、ブライアン・ウィルソンがボーカル・アレンジメント、バッキング・ボーカルでクレジットされています。

エルトン/バーニー作のバラード曲で、ブライアンはどちらかといえば、裏方に徹した感じでしょうか。

それとCDにはボーナス・コンテンツが収録されており、専用Webサイトへアクセスすることで、2人のインタビュー映像を観ることができるようになっています。

また、付属されているDVDにはメイキングの様子が収録されていますが、収録時間が約6分とかなり短め。

これは、わざわざ2枚組にして価格が高くなっているだけに、もうちょっとオマケしてくれても良かったのではないかと思うところですがねぇ。

作品としては、ややエルトン寄りのテイストではありますが、レオンもシッカリ味のあるプレイを聴かせてくれていて、なかなか良いコラボになったのではないでしょうか。

レオン・ラッセルというアーティストを再評価するのに、ちょうど良い機会になったと思います。

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