John Lennon『Signature Box』

ジョン・レノン生誕70周年ということで、ジョンのソロ8作品に、アルバム未収録シングル集「Singles」、未発表トラック集「Home Tapes」をパッケージにしたボックス・セット『Signature Box』が登場しました。

過去にも『Lennon』『John Lennon Anthology』というボックス・セットはリリースされていましたが、『Lennon』は主要曲を抜粋したものに未発表トラックを付属、『John Lennon Anthology』は未発表音源を集めた作品だったので、オリジナル作のコンプリート・ボックスは初ということになります。

まぁ、初めてジョンのソロ作を聴いてみようという方には良いかもしれませんが、たぶんビートルマニアな方はすでに全作揃っていて、未発表曲だけ欲しかったというところもあるのではないでしょうか。

ちなみにジョンの作品は2000年~2005年にかけて、オノ・ヨーコが中心となって新たにリミックス&リマスターしたミレニアム・エディション(またはニューセンチュリーエディション)と銘打たれたバージョンがありますが、今回はオリジナル・バージョンをリマスターした形になっています。

せっかくなので、ちょっと聴き比べてみましたが、ミレニアム・エディションでは硬質でデジタル的なサウンドが特徴だったのに対し、今回は丸い音づくりのまま、オリジナルにあった圧縮感をうまく軽減したリマスタリングが行われていますね。

さて、今回の一番の目玉である未発表トラック集「Home Tapes」ですが、細かく見ると「Studio Outtakes」と「Home Recordings」に分かれる形になります。

「Studio Outtakes」では、ボツになったテイクが収録されており、主に『John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)』でのセッションからのピックアップ。

『ジョンの魂』は、ドラムにリンゴ・スターを迎えて制作されたアルバムですが、そのリンゴがビートルズ時代にボーカルを取っていた「Honey D’ont」を、ややスローにジョンが歌って、リンゴがドラムを叩いているのが面白いところです。

「Home Recordings」の方は、休業期間から『Double Fantasy』の制作に向けて曲作りを再開した頃の音源が中心。

テープレコーダーを前にジョンが弾き語りしているデモばかりで、ここでは初披露となる「One Of The Boys」「India, India」が注目どころです。

「One Of The Boys」は、歌詞がスキャットになっていたりで、まだまだ未完成の部分が多いですが、ブリッジでマイナーに転調したりする展開はこの時期のジョンらしい作品ではないでしょうか。

「India, India」は、2005年のミュージカル『レノン』でカバー・バージョンが初披露された曲ですが、リラックスした感じで優しく歌うジョンが印象的な曲です。

その他パッケージには、オンライン・コンテンツへのパスワードも封入されていますが、アクセスしてみると現在は「Coming Soon」の文字が。

こちらは、もうしばらく楽しみに待っておくことにしましょう。

「John Lennon『Signature Box』」への2件のフィードバック

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